コップを洗おうと、アワアワのスポンジに手を突っ込んだ瞬間。
ぱき
と小さな音を立てて、コップが欠けました。
ありゃー、割れちゃった…
思えばこのコップは…、
僕が一人暮らしを始めて、実家から持ってきたコップでジュースなんかを飲んでいると、ああいつも母が洗ってくれていたコップだけど今ではこうして東京の片隅の小さなアパートで僕は一人ジュースを飲み、そして飲み終わったらすぐに自分で洗うのだなあ…としみじみしていたけれど、結局毎回洗うのがめんどうでそうだコップを増やせば毎回洗わなくてもいいじゃないか、と買い足したコップで、つまりはまあそんなに思い入れのあるコップでもないんだよな。
などとコップを眺めていると、
血が。血が。
そりゃもう、ぼたぼたぼたぼた…と止めどなく流れ始めたのです。
どうも小指の先がざっくりと切れたらしい。
おおおおお、と慌てた僕はなんだか知らないけど割れたコップに血を溜めたりしてものすごく動転してるのだ。
けれどすぐに正気を取り戻して小指の付け根にテープを巻いて止血。血が止まったところでバンソーコーを探したら、どれも使用期限が過ぎてる。でもまあ大丈夫でしょうと傷口に巻き付けました。
ああ、もうしばらく恐くてコップ洗えないなぁ…。

