2008/11/05(Wed) 18:14

まくら

まくらを抱えて今日もさまよう
寝処を探して夜遅くまで
少し窪んだ草むらの中に
湿った土で背中を汚し
右を向いても左を向いても
まくらは少しも頭に馴染まず
思い切りよく取り払えば
居場所をなくしてなかなか眠れず
あした目覚めるという奇跡を
まくらの下にそっと敷き
何千回と繰り返されて
当然のように奇跡は叶い
夜露を吸ってずしりと重く
若い草葉の香りは甘く
昨日より少し歩幅を広げ
まくらを抱えて今日もさまよう
category 3.詩

2008/11/22(Sat) 17:11

柿もぎ

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実家の柿を収穫するってんで、久しぶりに帰って手伝いました。
柿もぎですか、秋ですなぁ、風情がありますなぁ、なんて言うのはシロウトの甘い考え。実際はたいへんな重労働なのですよ。
長い高枝切りばさみを入り組んだ枝の間に通し、まとめて落ちてくる柿を長い網で受け止めるのです。支点力点作用点なのです。もう腕がガクガクです。
でも、がんばったおかげでたくさん穫れました。写真の柿は、これでもごく一部です。実際はこの倍くらい。ご近所のみなさんも毎年楽しみにされてるようで、明日から選別・出荷の作業が始まるのです。
ただ一つ問題があって。
僕、あんまり柿好きじゃないんですよねー。
生臭い感じが、ちょっと苦手です。
なので、穫って疲れてオシマイ、なのです。
category 1.日記