ばあちゃんへ

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ばあちゃん、
見送りに行けなくて、ごめんね。
どうしてもね、どうしても抜けられない仕事があってね、
休むわけにはいかなかったんだ。

ばあちゃん、
ほら、パソコン、って覚えてるかな。
ずっと前、僕がまだ高校生だった頃。
母さんが突然僕の部屋にばあちゃんを連れてきて、
パソコン見せてあげてって。

僕はどうしたらいいかわからなくって、
とにかく大きな文字がぴかぴか光るだけの、
簡単なプログラムを走らせてみたんだ。
ばあちゃんには訳がわからなかったと思うけど、
正座したままニコニコニコニコ、ずっと見ててくれたっけ。
あれがね、パソコン。

ばあちゃん、
そのときに僕は、
この、訳のわからない機械で、
もっともっと、人をニコニコさせられたらなって思ったんだ。
人の言いなりにしか動けないこの機械で、
僕の気持ちを届けられたらなって思ったんだ。

ばあちゃん、
僕はあのまま大人になって、
今、そのパソコンで仕事してるんだよ。
休んだら困る人がいるくらい、
大事な仕事を任せてもらえるようにもなった。

だからね、ばあちゃん。
ごめんね、見送りには行けなかったんだ。

だけどね、ばあちゃん。
こんな薄情な孫を、自慢に思ってほしいんだ。
パソコンとかいう機械で、
人をニコニコさせようと毎日一生懸命働いてるんだよって、
自慢してほしいんだ。

僕、がんばるから。
僕、がんばるから。

ばあちゃん、
見送りにはいけなかったけど、

ずっと、
ずっと、
ばあちゃんのことは忘れないから。

ありがとうね。

ばあちゃん。

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このページは、たたなかが2010年8月31日 02:20に書いたブログ記事です。

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