誰もがそれぞれ違った形の
目や鼻や口や
そういったものを
顔の上に整然と並べ
ときどき奇妙にゆがめながら
僕に向かって歩いてくる
すれ違いざま
彼らはちらりと僕を見て
まるでなにも見なかったように
そのまま歩いてゆく
いつだったか
僕は下を向いていたら
目と鼻と口を
いっぺんに落っことしてしまい
最初のうちは
何も見えなくて困ったけれど
そのうち慣れてしまった
それから僕は
どこかで見たくないものを見て
まぶたを閉じられず
それから僕は
切ない匂いを嗅いで思い出し
けれど涙は遠くで流れ
それから僕は
助けを求めて叫び
声は僕にも聞こえないところで響き
僕はいつもの場所にうずくまって
ただ朝日が肌を撫で
夜明けを知らせてくれるのを待っている

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