今朝、家を出ると、
ふう、
と金木犀の香りがした。
そういえばもう10月。
金木犀って、もうちょっと早くなかったかな?
と、あたりを見回しても、
あの橙色の小さな花は見あたらない。
駅までの道、
金木犀の咲く場所は、だいたい覚えてる。
駐車場の角、
タバコ屋の向かい、
病院の手前の十字路、
ポッキーの家の、生け垣の奥。
それなのに僕は、
僕の家の玄関先を甘く彩る金木犀が、
どこに咲いているのかを知らない。
きっとどこかでひっそりと、
けれど華やかに鮮やかに、
誇らしげに、少し生意気に、
あの小さな橙色の花を咲かせているのだろう。
それは、
意外と近いのかもしれないけれど。
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