さりげなくなく

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今日、仕事でお付き合いがあるA社のクライアントさんトコに行ったんですよ。ひょっとしたらウチの仕事になるかもしれないっていう、軽く営業っぽい感じで。

そのクライアントさんっていうのは元地主さんで、今では不動産屋として自分の土地を売ったり買ったり景気よくやって、事務所の横にベンツが2台とアウディが当たり前の顔して停めてあるような、そんなところでした。
で、2時間ほどその事務所のLAN環境だとかなんとかかんとか、そういったことをアドバイスだけして、結局仕事にはならずに帰ることになったのですけれども。

帰り際に、見てしまったのですよ。
クライアントさんが、A社の人に1万円札をひょいと渡すところを。
クライアントさんとしては、A社に本来の仕事じゃないコンサルティングをさせたわけで、ま、16歩譲ってちょっとしたゴハン+車代くらい出してくれるのは好意的に捉える事もできますね。こっちは3人で行ったから、一人3333円とすればそれほど高い額でもない。

ひっかかったのは、
その、1万円札の渡し方。

ひょい、と。

まるで、読み終えたマンガを
「読む?」
みたいな感じで、

実に軽々しく渡したのですよ。

ああ、
僕はこんな渡し方はできないな。
こんな渡し方、できるようにはなりたくないな。

そのものの価値が、正しく解る人間でありたい、と。
そのように思うのでありますよ。
1万円札を渡すときは、さりげなくなく、
どっしりと渡したいものです。

えー、
結局、A社の人は居残りで仕事があるっていうことで、
僕だけ先に帰りました。食事もしないで。

あの1万円札の3分の1は僕のぶんだよなー、
と思いながら自腹ですすった冷やしワカメうどんは、ちょっとしょっぱかったです。
ちゅるり。

2011年10月

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このページは、たたなかが2007年8月20日 23:30に書いたブログ記事です。

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